天体撮影とかいう苦行

2023年秋に天体写真はじめた大素人です。

まずは愚痴っ。(M33)

天体写真、、、

2023年8月、ビクセンさんのご協力を得つつSD81sⅡとSX2を購入し、筆者が経営なんぞ致します学習塾の塾生と、星空観察会を行った。
(10年前にも同目的の為、r200ssとSXを購入)
で、、、カメラも趣味としている筆者は、ついうっかり「これを機に天体写真を撮ってみたいな、、、。」などと、思ってしまったのが全て悶絶・苦闘・過ちのはじまり。
先ずは愚痴を聞いて頂きたし。
 
(1)何が難しい?
①単純に難しい。シャッター押せば何とかなるってモノじゃないし、見れる写真にする為の処理も通常の写真と異なり桁違いにプロセスが多い。
天体写真処理の基本であるコンポジット(インテグレーション)も素人には「何じゃ?それ?」から始まる。そもそも使用ソフトで用語が違うのも、混乱の原因よね。
②他の趣味と比較すれば、ネット上の情報が少なく、①の不明点を自力で解決しづらい。購入ショップといくつかのブログ、動画に頼る他ないが、、、
トライ&エラーを繰り返して、基本的には自力で進む感じ。
③phd2、pixinsight、 BxTなどなど海外ソフトの使用も、やはり使用方法やトラブル対処が分からない。→海外サイトを気合い入れて読む。或いはひたすらに「試す」など、解決に時間と手間がかかる。
④それなりに機器や必要ソフトが高額。
⑤夜中に僻地で一人ぼっち、、、怖い。(おれ、この前絶対UFO見たってば!誰も信じないが、、、。)
 
(2)カメラで発狂の巻
ワタスが所持しているのはSONYのα7Ⅲだ。
なんかそもそも、、、「星食い」とか呼ばれとるようだ(*´꒳`*)
まぁいいや、実験だ、、、M33ってやつを導入しよう、、、ワイヤレスユニットで、M33があるらしき場所に望遠鏡を動かす、、、。
「えっ?どうやって構図合せるの?カメラのモニターでM33なんて見えんけど、、、。」
「ピントも、、、合ってんのか?コレ??」
試し撮りしながら、ジコジコ望遠鏡動かしつつ、、、
「コレがM33なのか?」
「あっ動かし過ぎた。」などなど悪戦苦闘。
コレは正直、初心者にできるレベルじゃない。
おまけに、カメラは改造しないと、星雲とか映らんらしい、、、天体改造は普通の写真撮れなくなる!
なんじゃそりゃ。
早くも詰みか???
 
(3)パソコンにも発狂の巻
調べるに、「ステラショット」なる天体導入のお助けソフトがあるらしい。
ついでに「ステライメージ」なる天体写真をいろいろ補正するソフトがあるらしい、、、。そして、天体撮影をする為にこの二つのソフトは極めて一般的らしい。
だがしかし、、、
「えっ何?Windows?ワタスのpc、Macなんじゃが、、、。おまけにSONYのカメラ、、、サポートしてないの?!」
なんじゃそりゃ
またもや詰みか???
 
(4)妻が発狂、、、の巻
仕方ないから、、、買ったさ。
いろいろ調べて
妻が発狂するくらい、いろいろ、、、な。
 
望遠鏡sd81sii
に加えて、、、
フラットナーのセット
デュアルスピードフォーカサー
パーティノフマスク
LPS p2 CBPフィルター
ガイド用にzwo asi585mc
迷ったから
zwo asi294mc pro
zwo asi183mc pro
の両方。
望遠鏡とzwo カメラ繋ぐアレコレ
zwoのガイド鏡
Windowsの結構良いpc
ステラショット
ステライメージ
バッテリーは幸い災害用に結構良いヤツを持っていたが、、、無かったらコレも必要だったかも。
 
「一体、いくら使うつもり!」
妻の険しい顔が瞼に焼き付くってもんです。だがしかし、男が一度決めたらトコトンやるってもんです。途中でやめちゃいかんのです。
 
(5)ステラショットに発狂の巻
何?SX2ワイヤレスユニットとステラショットはASCOM接続??またまたよくわからん用語を、、、。
ワタスは思う。天体写真は素人に厳しいな。
ASCOMインストールok。
カメラ類のドライバーもok。
ステラショットをASCOM接続、、、
30秒で切断。
何回やっても30秒くらいで切断。
ステラショットを購入した
天体望遠鏡shopに持ち込んで、試してもらってもダメ。
アストロアーツのサポートは
ビクセンに聞け」
ビクセンのサポートは
アストロアーツに聞け」
というわけでステラショットは早くも塩漬け決定。
 
で、、、どうしたかというと。
zwoが無料提供しているASI studioにphd2で撮影してるわけ。
んで、liveモードで10秒くらい写しながら、構図をちょこちょこ調整。構図が決まったらphd2のキャリブレーション開始。んで、imgにして、露出秒数やゲイン、撮影枚数を決めて撮影開始。
2日に渡って長時間撮りたい時は、こんな風に記憶して、、、

翌日、気合いで同じ構図にするのさ。
コレでなんとか構図を調整できるようになった。
 
(6)ダーク?フラット?バイアス?、、、?の巻
理屈はよくわからんのだが、ノイズやら周辺減光やらを消す為に、そういう写真を撮って合成しなきゃならんらしい。
①ダーク
これは冷却cmosを買って良かった。何せ撮影時と温度を合わせにゃならんらしいからな。
望遠鏡の蓋閉めて、暗い部屋でマイナス10°に設定して、使いそうなシャッター速度とゲインを3日3晩かけて各100枚撮り溜め。
②バイアス
これは楽勝、、、。
150枚撮り溜め。
③フラット
ELパネルにコンビニ袋何枚か貼り付けて減光して撮影。フラット無しに比べてセンサーゴミっぽいのが消えるから効いてる気もする。
④フラットダーク
コレも楽勝。フラットと同じシャッター速度で撮り溜め。
 
コレで必要なブツは揃った。
だがしかし苦悩は続く。
 
(7)極軸合わせに発狂。
ビクセンさんの極軸望遠鏡、、、
北極星はわかるけど、あとの二つの星は見えん!近眼&老眼+千葉市じゃ見えん。
で、、、まぁこの辺か、、、で妥協すると、phd2のグラフはいい具合に暴れるし、撮影すれば星が流れたりクルンとなったり、、、
これじゃ撮影できそうに無いと思い、極軸合わせの為だけにsharpcapを課金した。
「えくせれんと!」まで極軸追い込むと、やはりphd2のグラフは落ちついた。
だがしかし、、、マルチスターガイドとか何とか言うヤツをやってくれない。結局、これはどうやらガイドカメラのピントが甘かったみたいで、、、いろいろやってるうちに解決。だが、こんな基礎的なことさえ、自力解決は難しいものだし時間もかかる。
んで、まぁ何とか極軸問題とガイド問題は目処がついた。
 
(8)やっと撮影開始
気がつけば11月。
改めてM33、、、
鏡筒 SD81sⅡ 
赤道儀 SX2
カメラ zwo asi294mc pro
CBPフィルター
ガイド鏡 zwo30mmF4
ガイドカメラ zwo asi585mc
phd2にてガイド
撮影地は千葉市若葉区

180秒ゲイン120 80コマ撮影
ガイド不良等を除いて66コマ使用
pixinsightにてABE  PCC
BxTで、でこんぼりゅーしょんして
ストレッチ
ストレッチ後はstarnet2で星雲だけにして、星雲の輝度マスク作って
彩度やらなんやらごにょごに調整
トドメにLUMINARaiで少々&周辺トリミング。
更にトドメのDenoise AI
 
うーむ、普通のカメラ趣味から入ると、最早コレは女子生徒が「可愛いでしょ💕」と見せにくるプリクラ写真と近い何かは感じるが、、、。
ん!ステライメージ?ステラショットの対応にちょいと(*´-`)、、、な感じだったから塩漬け。
しかもなんか皆様のサイトやブログ見てたら、pixinsightの方が良い気がしてきて購入。同様にBXTとdenoise aiも購入。LUMINARは写真の処理に元々使っていた。
 
天体写真を撮ろう!と志し、三か月。しかし、なんとまあまだまだ険しい道がある趣味だ。
 
目下、、、
思い出した様に暴れるガイドを何とかして300秒で撮影したいんだけど、、、なかなか(´∀`=)